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スタッフの日記

優しさのかたち

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女性として尊敬する
人生の大先輩
 
私が25歳の頃
ちょうど今の季節、
日差しが部屋の奥まで入ってきてポカポカ気持ちの良い日、
部屋でお茶を飲みながら他愛のない話
 
その時にこんな話も
 
大先輩が登山した時のこと
あともう一頑張りで頂上、
その時、一緒に登っていた友人がこれ以上は歩けない…と、
そして、ここから引き返すと言いだしました。
 
大先輩は友人に向かってこう話したそうです。
「下を見て、
あなたはこんなに長い距離を高い所まで歩いて来れたでしょ、
引き返すことは痛む足で同じ距離を下って行くこと…。」
「上を見て、頂上まであともう少しでしょ。」
「どうしますか?」
 
そして友人は頂上まで頑張り、
絶景を眺めながら足を休めて、
無事に下山できたということです。
 
達成感、爽快さと自信を手にして下山されたと
私は思いました。

思いを受け入れるのも「優しさ」
 
痛みをともなっても自分の力で
何かを得てもらいたいという思いの「優しさ」
 
  
優しさは温かくもあり、厳しくもあり、
時として苦しく感じることもあると教えていただきました。
 
 
母以上に本音で話しができた大先輩です。
雪の降るこの季節は会いに行くことも少なくなっていました。
 
そして、ベットで眠っている顔を見ているうちに
思い出した登山の話です。

 
一昨年は大雪…
今年は雪ではなく雨が降ったり
時折、雲の切れ間から日が射したり
ここで見る初めての冬空です。

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